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腸活のはなし
腸活という言葉は、
ずいぶん広まりました。
では、いったい何をすることでしょうか。
ヨーグルトを食べること、と思われている方が多いように感じます。
もちろん悪くはありませんが、
それだけでは足りないかもしれません。
ここでは、専門の言葉をできるだけ使わずに、
腸のことをひととおりお話ししてみたいと思います。
この記事の中身
腸活とは、
何をすることでしょうか?
腸活とは、
腸の中の環境を整える、毎日の習慣のことです。
一度で終わる治療ではありませんし、
高いサプリメント(栄養補助食品)を買うことでもありません。
何を食べるか、
どれだけ水を飲むか、
いつ食べて、いつ食べないか。
その積み重ねが、そのまま腸の状態になります。
腸ほど、それが正直に出るところはないと思います。
そして腸は、
食べたものを消化するだけの管ではありません。
体を守る力の多くが腸に集まり、
心を落ち着かせる物質も、腸でつくられていると言われています。
だから腸は「第二の脳」とも呼ばれます。
毎日の便が、
いちばんの通信簿です!
腸の状態を知るのに、
検査は要りません。
毎日、必ず答えが出ています。
便です。
| 形 | バナナのような形で、するりと出るのが目安です。かたい、ころころしている、形にならない、どれも腸からの知らせと考えます |
|---|---|
| におい | きつくないのが目安です。強いにおいは、悪い菌が優勢になっているときに出やすいと言われています |
| 回数 | 1日1回を目安に。2〜3日出ないことが当たり前になっているようなら、一度見直したいところです |
| 色 | 黄色に近い茶色が目安です。黒っぽい、白っぽいときは、食事の内容を思い返してみてください |
毎朝、ひと目見るだけです。
お金もかかりませんし、
これほど早く、正直に教えてくれるものは、
ほかにないと思います。
腸の中には、
100兆の住人がいます
私たちの腸の中には、
およそ100兆個の細菌が住んでいると言われています。
大きく、3つに分かれます。
いちばん多いのは、
善玉でも悪玉でもない「日和見菌」です。
この菌は、
優勢なほうに付きます。
いちばん数の多い、どちらでもない菌です。
善玉菌を少し優勢にしておけば、
7割がこちらに付いてくれる、ということです。
善玉菌のえさになるのは、
発酵食品と、食物繊維です。
味噌、ぬか漬け、納豆、
海藻、きのこ、豆、いも。
昔から日本の食卓にあったものが、そのまま答えになっています。
善玉菌のえさは、昔から食卓にありました。
いま話題の「短鎖脂肪酸」とは
何でしょうか?
ここ数年、
腸活の話でいちばんよく聞くようになった言葉です。
短鎖脂肪酸(たんさ しぼうさん)と読みます。
腸の中の菌が、
食物繊維を食べたときにつくり出す物質です。
脂肪をためにくくする、
お通じをうながす、
腸の壁を丈夫にする、と言われています。
短鎖脂肪酸は、飲んで足すものではありません。
腸の菌に、つくらせるものです。
ですから、
高いサプリメントを探す前に、
菌のえさを切らさないことが先になります。
このえさになる食物繊維を「発酵性食物繊維」と呼びます。
玉ねぎ、ごぼう、大豆、
きのこ、いも、海藻、大麦、玄米。
特別なものは、ひとつもありません。
特別なものは、ひとつもありません。
「痩せ菌」「デブ菌」という言い方も広まりました。
俗な呼び方ですが、
指しているのは菌のかたよりです。
特定の菌を1種類入れるより、
食べるものの種類を増やして、菌の種類を増やすほうが近道と言われています。
腸には1,000種類もの菌が住んでいるからです。
腸が荒れると、
肌や鼻にまで出てきます
腸の壁は、
体に入れるものと入れないものを選ぶ、関所のような働きをしています。
ここが荒れてゆるむと、
通してはいけないものまで体の中に入ってしまう、と考えられています。
これを「リーキーガット」(腸もれ)と呼びます。
肌荒れ、花粉症のような症状、
なんとなく続く不調の後ろに、
腸の状態があると言われています。
肌に何を塗るかより先に、
腸に何を入れるか。
美容の相談をいただくときも、
私はいつも、そこから伺うようにしています。
心と腸は、
つながっています
気持ちを落ち着かせるセロトニン(幸せホルモンと呼ばれる物質)は、
その多くが腸でつくられていると言われています。
緊張するとお腹がゆるくなる、
悩みごとがあると食欲がなくなる。
あれは気のせいではなく、
腸と脳が話し合っているからです。
判断もぶれます。
意志の弱さの問題にされてしまいがちですが、
体のほうから整えられることもあると思います。
便秘には、
4つの原因があります
お通じが出ない、と聞くと
「食物繊維が足りないのでしょう」で終わってしまいがちですが、
原因はひとつではありません。
そしてもうひとつ、
見落とされやすいのが水分です。
水が足りないと、
腸がどれだけ動いても、出るものが固いままになります。
まず、1日2リットルの水です。
お茶やコーヒーではなく、水か白湯で。
ここだけで変わる方が、けっこういらっしゃいます。
今日からできる、
7つのこと
むずかしいことは、ひとつもありません。
全部やろうとせず、
できそうな2つから始めていただければと思います。
それでも変わらないときは、
引いてみる
7つを続けても、
なかなか変わらないことがあります。
長いあいだの食習慣が、
腸にたまっているからかもしれません。
そういうときに、
足すのではなく、いったん引いてみる。
それがファスティング(断食)です。
内臓に休んでもらい、
腸をいったん空にして、
そこに何を入れるかをやり直します。
私自身、11年で通算244日を重ねてきました(2026年6月現在)。
つらい我慢の時間ではなかった、というのが正直な実感です。
安全のために、お読みください
このページは、病気の診断や治療についてお伝えするものではありません。
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